ニッキーの日記

今年も頑張ります。

第181回「数行で急展開」

 今日も日記を書き忘れるところでした。まぁ別に書き忘れても良いんですけどね。日付を書き換える機能の存在に気付いてからと言うもの、時刻に関しては全く気にしなくなってしまいまして、「とりあえず書くか~」という気持ちがよりいっそう大きいものになった今日この頃です。ちょっと探偵小説を書いたので読んで下さい。

 

嘔吐刑事の事件簿 第1話

 

 3月。冬の寒さもいよいよといった東京。分厚いコートを着ていれば、暑苦しさすら感じてしまう日もあるだろう。あの男に会ったのも、そんな日だった。そう、去年の3月。清水富美加のニュースも一段落した、2017年の3月の話である。

 

 その日、私は新潟県の旅館に泊まっていた。越後湯沢の寂れた旅館。本当はもう少し良い場所へ泊まりたかったが、1泊1万円も払える余裕は無い。ここへ来たのは、文芸誌の締切が近づいているからである。私の職業は推理作家。月刊の文芸誌「ぷにぷにカーニバル」で1話完結の推理小説を連載しているのだが、ここ最近はどうも筆が進まない。書けるネタの無い状態が続いており、先月はスクランブルエッグの作り方に3000文字ほど使うことで何とか間に合わせた。これでは打ち切りになってしまう。今月はちゃんとした内容の推理小説を書かなければいけない。だから私は越後湯沢の寂れた旅館に泊まっているのだ。少しでも小説家らしい行動、文豪が取るであろう行動、つまり、それなりの旅館に缶詰という行為によって、文豪の感覚を手に入れなければいけないのである。寂れた旅館と言っても、外の景色は格別だ。何だか書けそうな気がしてきた。間違いない。今月は素晴らしい小説が書けるぞ。今月は松本清張のような小説が出来上がるに違いない。

 

 夕食も素晴らしい出来上がりだった。刺し身が美味しい。旅館の刺し身ほど美味しい物は無いな。ここは最高の旅館である。しかし原稿は書けなかった。誰か助けてくれ。私はどうすれば良いんだ。パソコンの前に向かったところで何も書けないので、もはや何をすれば良いのかも分からない。とりあえずテレビを見よう。アメトークの「朝ドラ大好き芸人」でも見るか。もしかしたらアメトークを見ることで発想が豊かになり素晴らしい推理小説が書けるようになるかもしれない。

 

 女性の金切り声で不意に目が覚めた。アメトークを見ながら寝てしまったようだ。マズいな、今は何時だ。テレビには宮迫博之が映っているので、1時間も寝ていないようだが、これでは家と変わらないではないか。松本清張は旅館でアメトークを見ながら寝るような失態はしない。今後は気をつけよう。いや待て。というか今の金切り声は何だ。声の大きさからすると、近くの部屋だろう。これは事件の香りがするな。ちょっと見に行くか。どうせ他にすることもない。パソコンを開けば自分の名前でエゴサーチして終わりだ。そう思い、私は自分の部屋を出た。部屋を出てすぐに私はあの男と出会うのだが、1000文字を超えてしまったので今日はこの辺で終わりにします。