パソコンを起動して1時間が経過しました。日記に何を書こうか考えていたのですが、どうも思いつきませんね。まあ今日に限ったことでは無いので、とりあえず振り返っていきましょう。
10:45 起床。ランニングチャレンジ失敗
18:00 ランニング30分
19:30 パソコン起動
で、現在ですね。どうすれば良いのでしょうか。もう良いや。行きましょう。
嘔吐刑事の事件簿 第8話
(前回のあらすじ)
増え続ける犠牲者、そして負傷者。話は一向に進まぬまま、遂に第7話へと突入してしまう。この事件の首謀者は誰なのか。そして、この話はいつ終わるのか。人は何故生きるのか。生きるために働くのか。働くために生きるのか。我々はどこから来たのか。我々は何者か。我々はどこへ行くのか......。
杉下警部が無線を耳に当てる。何か連絡が来たのだろうか。しばらく何か話し込むと、やがて我々の方に目を向ける。
「死因が明らかになりました。女性2人も、毒を盛られたことにより死んだそうです」
毒。それもかなり即効性のある毒だろう。犠牲者たちはいずれも、悲鳴を上げて間もなく死亡しているのである。
「カブラくんは無事だそうです」
彼もとんだ災難だ。全くの別件で病院へ行くことになっているらしい。階段から転げ落ちれば骨折、それ以上の結果もあり得る。無事であることは何よりだろう。
「まあ一時的に記憶を失っているみたいですが」
可哀想に。というか、それほどのアクシデントに何故気付けなかったのだろうか。絶対に悲鳴より大きな騒動になっていたはずだ。
「とにかく、この状態で部屋に戻るのは危険です。皆さん、しばらくここで待っていて下さい」
そう言った杉下警部に607号室の松田が詰め寄る。
「待つって、こんな場所で待てませんよ。誰かが毒を持っているわけですよね」
「そうですよ。この中に犯人がいるんだ。むしろ、2階よりもここの方が危ないのではないですか」
606号室の鈴木も続いた。しかし杉下警部は、大きな声で迫る2人と交互に目を合わせながら、ポツリと一言呟く。
「とにかく待って下さい。皆さんの部屋の確認が終わり次第、次の手を考えたいと思います」
確かにそうだ。部屋の確認をした時点で犯人が明らかになる可能性はある。この状況、そう長くは続かないだろう。
「す、杉下警部!!!!」
不意に、部下と思われる警察が階段を駆け下りてくる。
「へ、部屋にこんなものが!!!!」
警察の手には、白い粉の入ったジップロックが握られている。
「油性ペンで”毒”と書いてあります」
なんということだ。間違いない。これを持っていた物が犯人である。もう逃げることは許されない。誰だ。一体どの部屋の誰なんだ。
「あ、それ僕が転売しようとしていた粉状のばかうけです」
毒島だった。
「僕のって分かるように名前を書いておいたんですよ。ちゃんと”毒島”って書けば良かったですね」
毒島の毒だったのか。
「そ、そうですか。大変失礼致しました......」
毒島に駆け下りた警察が頭を下げる。というか粉状のばかうけって誰が買うんだよ。