ニッキーの日記

今年も頑張ります。

第196回「2時間掛けて書きました」

 何をすれば良いのか分からない時はAmzonのprimeミュージックを聞いているのですが、本日遂に最高の音楽コンテンツを発見しました。

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遂に聴けるのか。ようやく大怪獣戦争マーチを高音質で聴ける環境がやって来ました。私はもうこの日を首を長くして、というか長すぎて、どこまでが首でどこまでが肩なのか分からない、みたいな、そういう意気込みで待っていたわけです。さっそく収録曲を見ていきましょう。

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ないのかよ。

完全に大怪獣戦争マーチは収録されているものと勘違いしていました。これではメインテーマを繰り返し繰り返し聞くしかありません。ゴジラゴジラ、ゴジゴジゴジゴジラゴジラゴジラ、ゴジゴジゴジゴジラゴジラゴジラ......

 

嘔吐刑事の事件簿 第12話(最終話)

 

(前回のあらすじ)

 

釈然としない思いを抱えたまま、時がすぎるのを待ち続けていた私のもとに、3人の宿泊客が現れる。彼らとともにデカビタチャージを飲み、レッドブルを飲んで辿り着いた、1つの結論とは......。もうなんか全てが分からなくなってきたので今日を最終話とします。

 

 私の部屋に集まった3人の宿泊客は、取り留めのない話をしてはカーテンを開け、外の景色を眺めたり、あくびをして横になったりしていた。午前4時45分。いくらデカビタチャージを飲んだところで、そして、いくら安眠できないような出来事が立て続けに起きたところで、こんな時間まで起きていれば眠くもなる。男たちの口数は徐々に少なくなり、かくいう私も、意味もなくスリッパを脱いでは、また履き直すことで時間を消化させた。

「そういえば、佐藤さんの姿が見えませんね」

松田が呟く。そして続けた。

「確かここの宿泊客、我々を除けばもう佐藤しかいませんよね」

「ええ、そうですよ。でも、もう寝てるんじゃないですかね。だって午前4時ですよ」

豊田が答える。佐藤とは、506号室の宿泊客。最初の犠牲者が発生した時に、部屋でSAWのパート6を見ていたという男だ。

「SAWの6なんて、私は怖くて見れませんよ」

毒島が言った。外にはまだ警察がいるのだろうか。全く今日は散々な日だったが、こうして生存している者たちのほとんどが一同に介しているという状況は、何やら奇妙な暗視管を私に抱かせている。このまま寝ても無事に朝を迎えられるだろう。

「わたし、佐藤さんに酷いことを言ってしまいました」

松田が言う。

「お前が犯人だとか、頭がイカれているとか、今思えば失礼にもほどがありますよね」

確かに言っていた。1階に宿泊客を集めていた時、SAWの6を見る人間は頭がイカれていると糾弾し、犯人だと宣言していた。

「まあ仕方ないと言えば仕方ないですよ。あの時はもう、恐怖で押しつぶされそうでしたからね」

毒島が答えると、松田はリモコンへと手を伸ばした。テレビを付け、そのまま横になる。

「もう4時ですか」

テレビの左上に表示された時刻を見て、松田が呟いた。

「そろそろ部屋に戻りましょうかね」

すぐにテレビを消すと、ゆっくりと立ち上がった。

「そうですね。我々も帰りましょう」

豊田、毒島も立ち上がる。ちょうどその時、私の部屋のドアをノックする音が聞こえた。

「おや、誰か来きましたね」

毒島が言って、ドアを開ける。果たしてそこには、506号室の佐藤、それから杉下警部がいた。

「夜分遅くにすいませんねぇ」

杉下警部が言った。

「どうも聞くところによると、こちらの部屋にレッドブルがあると聞きましてね。我々にも恵んでいただくことは出来ないかと思いまして、伺った次第なんですよぉ。よろしいですか」

最終話にして一気に本物の杉下警部みたいになっている。

「そうですか。どうだろう、松田さん。まだありますか」

毒島が振り向いて松田に尋ねる。

「ええ。随分減りましたが、あと12本ほどあります」

何本持ってきてるんだよ。残り12本で随分減ったってどういうことなんだ。

「そうですかぁ。本当に申し訳ないです。一度聞いてしまうと気になってしまうのが私の悪い癖。飲めるとあれば飲みますよぉ」

「ええ、かたじけないでござる」

お前はどういうキャラクターなんだよ。

「しかしですね、私はレッドブルを飲むためだけに来たわけではないのですよ」

「え、それはどういうことですか」

松田が尋ねると、杉下警部が突如として飛び蹴りを食らわせる。

「い、痛い!何するんですか!?」

「お黙りなさい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

理由は分からないが、完全にブチ切れている。

「犯人が分かってしまったんですよぉ。部屋に入ってもよろしいですか」

何ということだ。急展開である。犯人は薬物使用者の鈴木では無いのか。隣に佐藤が入るということは、この佐藤こそが犯人なのだろうか

「彼とホーム・アローン3を見ていたら犯人が分かったんです」

仕事をしろ。というか何で3を見ているんだ。

ホーム・アローンは3が1番面白いですからねぇ」

あり得ない。これは品性を疑う。マジで何を言っているんだ。

「犯人は豊田さん、あなたですね。天井の換気用の通路を利用して移動。ターゲットのいる部屋に移動したら、天井から毒薬を垂らすわけです。口か目に入れば1,2分で死に至るでしょう。その後は下の階に降りて被害者のドアをノック。ドアノブを回す直前に玄関で死亡、というわけですねぇ。その後、また天井の通路を利用して部屋の真上へ移動。スピーカー付きのMP3プレーヤーで女性の悲鳴を再生し、騒ぎを起こさせた、というわけです」

いや推理タイム短すぎるだろ。一気に全部言いやがったぞ。

「刑事さん。あなたの言うとおりです」

そうなのかよ。ということで事件は解決した。私はこの顛末を小説にして、今月号の「ぷにぷにカーニバル」に連載したのであった......。

 

 

完。(ファンの方々には申し訳ありませんが、社内での会議により、斉藤久留間先生の連載はこれにて終了となりました。来月からは江戸川ランポー先生の「屋根裏の散歩者-地獄の鬼の3番街-」の連載が始まります。)